ぴーがぶたまご日誌

いい加減なひとが、自分のメモ用にいい加減なことを書く

中国人って面白いね 羅小黒戦記の話

前々から観たかった映画、「羅小黒戦記〜僕が選ぶ未来〜」を観た。

なんでこの映画が観たかったのかと言うと、鬼滅の大ヒットが予想される中、鬼滅と同じ時期に、同じアニメ映画で中国が日本にカチコミに来たとあっては興味も出てくるよというもんである。


鬼滅は予想を大きく上回る歴史的大ヒットを記録したが、鬼滅の連日満員御礼というニュースも落ち着きはじめたこの頃、ちらほら「ロシャオヘイセンキおもしろい」という声を耳にするようになって来た。

はじめは物珍しさで抱いた興味だったが、これはひょっとしてマジで面白いんじゃないか??という気がして来た。

というわけで今日観に行った。


めちゃくちゃ凄かった。

中国人ってほんとうにすごい人達だと思った。


内容はものすごくファンタジーだ。古き良きジブリやナルトの匂いがするような、活き活きしたファンタジーって感じ。

しかし、その純度というか密度はもしかしたらそれらを大きく上回っていたかもしれない。説得力がすごい。


正直言って、物語の世界が観客に100%伝わるような親切設計ではない。(原作のアニメがあるらしいね)

まさに「考えるな、感じろ」って感じである。

しかししっかりとそれを受け止められる。

中国すげぇ…って思えばそれだけでこの作品は100%楽しめるのだ。こんな脳味噌空っぽで楽しめる映画は久々に観た。

それは即ち中国四千年の歴史が積み上げて来た、中国という大国のロマンが土壌になっているからだと思う。哪吒とか出てきたし。


中国ってコンテンツ大国なんだよね。故事から始まり、春秋戦国時代三国志三大奇書封神演義みたいな。荒唐無稽なホラ話とも言うような、楽しい冒険譚をずーっと生み出して来た、いわばファンタジー大国なわけで。


だから、作中沢山バトルシーンが出てくるんだけど、そのバトルがまさにダイナミックで、ラストは街ひとつをまるまる巻き込むレベルの超常バトルである。

もうアホかって感じだけど、それがものすごいリアリティを持って繰り広げられるのである。ビルを引きちぎって抉り取るなんてこの世の誰もやったり見たりしたことが無いだろうに、それがまるで本当にそれを見た人が描いたかのように活き活きしているのだ。

この作品はとってもファンタジーなのに、何一つ嘘ついてなかった。

羅小黒戦記はあの数分間実在していた。凄い。マジで

うーん、でも中国ならほんとに空飛んでる人が街中壊してる場面見たことあるのかな…??ありえるなぁ…


とにかく素晴らしい映画でした。

途中でベタベタのフリオチ?みたいなチャイニーズコメディも入ったりしますが、そのごま油くささも含めて楽しめる傑作だったと思います。