ぴーがぶたまご日誌

いい加減なひとが、自分のメモ用にいい加減なことを書く

阪神開幕3連戦を終えて

やった〜!阪神優勝や!!

と毎年言わなければいけないのは阪神ファンの教義なのであるが、それにしても今年は六甲おろしが遂に阪神に追い風になったような、優勝不可避のような状況になってしまっている。


第一に強い。

ハッキリ言って強い。

かつての阪神の選手のイメージってレジェンド吉田義男氏から脈々と受けつがれる、巧打タイプか小兵伏兵タイプの選手のイメージが強い。そしてそういう人が人気だった。川藤がレジェンドになるっておかしいだろ。どう考えても。

2010年代以前の阪神のドラフトは、第二の赤星タイプ、鳥谷タイプを好んで取っていた。俊足よりの万能タイプの幻影を追い続けていたのだ。赤星は赤星。鳥谷は鳥谷なのである。歴代最高峰の俊足、歴代最高峰の守備力を持つ選手はオンリーワンなのである。そうポンポン出てこない。赤星と鳥谷は偶然にもポンポン出てきたのであって、そんなことはプロ野球の長い歴史上奇跡の出来事である。

そしてドラフトで小兵を獲得し、大砲をトレードや外国人で補うのだ。かつては広島は阪神のファームと言われていた笑広島の中心選手を強奪し、旬の過ぎた生え抜きとトレードするのだ。そして外国人からバースの再来()を乱獲していたのだ。しかし広島は近年プライドを取り戻し、強豪になった。また、バースは未だにプロ野球シーズン最高打率を持つ現人神である。そんな奴をまた取ろうとしてどうすんねん。神のお告げで帰るぞ。

とまあこんな感じだったが、近年のドラフトでは大砲タイプや素材型を取っていく傾向が強くなった。SBやカープの育成方針を参考にし始めたのかも知れない。江越、高山、北條なんかはきっかけさえあれば一軍で活躍できそうなポテンシャルはあるし、大山はセ・リーグを代表する大砲に成長した。

そして攻撃力に全振りする余り、かつての面影が吹っ切れる程に守備が壊滅し、リーグ最多失策の栄冠を手にするのだ。やはり関西は「お笑い」も大事にしている。

しかし、これは去年までの阪神である!

今年はつおい!!!


開幕オーダーは次の通り

1.近本 中

2.糸原 二

3.マルテ 一

4.大山 三

5.サンズ 左

6.佐藤輝 右

7.梅野 捕

8.木浪 遊

9.藤浪 投


強い…こんなに強者感あるスタメンは2005年か2011年以来ではないか。そして控にも糸井や江越がいるのだ。つおい。

そして何よりも怪物佐藤輝の存在である。OP戦の暴れっぷりは異常なレベルであった。だから開幕はヤクルトから執拗なマークを受けてイマイチ振るわなかったかも知れないが、それでも大事な場面でホームランを一本打っている。ヤバイ。そして佐藤輝が下にいることがヤクルトのプレッシャーになったのであろう。サンズが大暴れした。よって開幕三連戦はぶっちぎりに気持ちいい勝ちっぷりであった。このまま弾みをつけて優勝へ!という感じである。


そして2個目は

今年のレギュレーションがめちゃくちゃ阪神向け!ということだ。

今年はなんと言ってもコロナ対策による9回打ち切りというルールの影響が大きいと思う。延長を見越さないというのは、試合のテンポが非常に早くなるということだ。事実阪神はこの三連戦長くても先発はガンケルの6回が最長で(セの他球団も広島大瀬良の7回が最長)、中継ぎをフル稼働させている。まあここは絶対に開幕カードを勝ち切りたいという矢野監督のメッセージでもあり、毎試合こうするという訳ではないと思うが、それでもこういう試合は増えてくると思う。つまり投手のロングリリーフが減るために、投手力がそのままチームの強さに直結するのだ。阪神投手力は高いチームである。(守備が壊滅的なだけ)そして甲子園はめちゃくちゃ投高打低の球場である。これは非常に阪神有利である。

そして今や阪神の最大の弱点はさっきから再三言っている守備難であるが、それも上手いこと投手のメリットとの相互作用で補完されている。なぜなら、投手がよく替わるということは同時に野手も替わると言うことであり、木浪やマルテの守備に不安があれば、もうマルテの打席が回ってこないタイミングでマルテの打順に中継を入れ、その後守備固めの選手を入れればよいのだ。守備が拙い選手から早めに守備機会を減らせるのだ。ハッキリ言って阪神はまだ巨人のように先発完投型の選手が投げ切り、鉄壁の内野陣で進塁を許さない、美しい野球は出来ないと思うので、そのようにガムシャラ戦法で突き進んで欲しいのである。コレが阪神補完計画…全てはバースのシナリオ通り………


最後に谷間ローテの存在である。

これも先程の話に微妙に関連しているのだが、去年のペナントは最長10回まで、そして開幕が遅れたことによる、交流戦なしオールスターなしCSなしという全日程同一リーグ戦かつ休養期間なしの過密日程となった。そして浮き彫りになったのは谷間エースの重要性である。いつもならオールスターや交流戦の合間のオフに、投手の調子を見てローテーションを調整できるのであるが、去年はそれが無いので裏カードに強い投手が用意できないチームはあれよあれよと裏で負け続けてしまったのだ。これが水曜日重要説である。故にセは先発が強い巨人、パは中6日ローテーションに拘りがないSBが優勝出来たのである。そしてその中でも食らいついていたロッテは、谷間にベテラン唐川が奮闘し、ぼた餅的な勝利を稼げていたので、大健闘の2位になれたのだ。

今年、阪神開幕投手は藤浪であった。これはまあ藤浪にハッパをかける意味や、ファンの期待に応えるなど色々あると思うが、実は矢野監督は裏ローテを強化させるという目論見があったのではないか。次回の広島戦の先発は西勇輝である。西勇輝は実質阪神のエースだと思うので、この説はあるで。ほんまに。



と言うわけで、以上が阪神優勝不可避説の全容である。

しかし、「やった〜!阪神優勝や!」は非常に関西で有名なフレーズであるが、それの元ネタはサンテレビのローカルCMであり、その後の台詞は「なんや…夢か…」であることを追記しておく。