ぴーがぶたまご日誌

いい加減なひとが、自分のメモ用にいい加減なことを書く

野球の話

昨年、阪神タイガースのレジェンド藤川球児氏が現役引退した。

これで、03年、05年のV戦士達はほぼほぼ引退し、矢野監督をはじめ彼らも首脳陣の世代になっている状況だ。


その頃は私も小学生だったから思えば長い年月を経たのやなぁ…としみじみする。

小学生の頃バリバリ現役だった選手が、もう自分がおっさんになっている年齢までプロとして活躍しているとは感動である。本当に凄い。と、おっさんになってつくづく思う。


老害的な意見かも知れないが、私が小学生〜高校生の頃のプロ野球は本当に本当に面白かったと思う。

今のプロ野球も、技術やデータ、科学的な向上などもあって歴史的にも不世出の選手が現れていて。それはそれでとてもプロフェッショナルだと思うし、魅力的だと思うけれども、あの頃の、1990年代から2011年くらいのプロ野球って物凄く面白かった。


まさに群雄割拠だった。セパ各々の球団に切り札があって、ペナントレースの行方は一進一退だった。

阪神なら鉄人金本とJFK、中日ならアライバコンビにカットボーラー川上憲伸、巨人はゴジラ松井に雑草魂上原にジャンパイア

他にも浜の番長三浦大輔や、孤高の天才前田智徳、球界の頭脳古田と、Bクラスの球団にもカッコいい二つ名を持つヒーローが沢山いた。


まあそれは野球選手という存在がまだお茶の間のヒーローだった最後の時代の残り香かもしれない。昔は晩ご飯食べながら野球中継を観るのが普通だったし、スポーツ番組や、バラエティにおけるスポーツの中心は野球だった。珍プレー好プレーや、野球選手のドキャメンタリーなんかが、オフシーズンによくやってたりした。メディアと野球というコンテンツが近かったから、そういうヒーロー像を作りやすかったのかもしれない。


しかし、そんなヒーロー像の影響もあってか、昔の野球選手は怖かった。それはもう強烈に漢の世界だった。オラついていた。どう見てもヤ○ザみたいな人ばかりだった。多分見た目はホントのヤ○ザの人より怖いと思う。体の造りが違うから。

勝負の中に生きるアスリートとしての、ギラギラした本気感が充満してたのかもしれない。

それに対して、今はファンと選手の距離がとても近い。球場でのファンサービスや、インタビューなんかも選手がニコニコしてやってるし、なんとなく選手の雰囲気も気の良いお兄ちゃんみたいな感じだ。

一説によるとWBCや代表戦なんかで、混成チームが多く組まれたからっていうのもあるらしい。他チームの人も、対戦相手だが仲間でもあるという感じらしいのだ。

あとはまあ…時代やね……


そんで、その頃のレジェンド達が今YouTuberになって、現役時代のこぼれ話なんかを色んな人と対談なりしている。現役の時はヤ○ザかな?みたいに思ってだ人が気さくに話してる様子なんかを見てギャップを感じたり懐かしんだりでついつい見てしまう。

私の中での野球OBってミスターとかノムさんとかカネやんとか、癖のあるご意見番みたいな人達って感じなので、こんなOBの姿も新鮮だ。凄い楽しい。


うん…時代やね……